2026.01.15 お茶について

vol.28 データで見るお茶

vol.28 データで見るお茶

お茶をもっとも生産しているところはどこ? お茶の主な輸出先は?
当然のデータもあれば、そうだったのと驚く意外なデータもあるんです。
今回は、お茶にまつわる数字をみてみましょう。

生産量は鹿児島が全国1位に

昨年、日本全体の荒茶生産量は約2万tで、前年に比べて約2,300t(10%)減少しています。
都道府県別の荒茶生産量をみると、静岡県が長く1位を保っていましたが、令和7(2025)年は初めて鹿児島県が静岡を抜いて1位になりました。
鹿児島県は知覧茶をはじめ、一部の島を除くほぼ全域でお茶が生産されています。静岡県は生産者の高齢化や後継者難で生産量が減少しているとみられ、新芽が出る季節に低温が続いたことも影響していると思われます。
なお京都は毎年、4~5位になっています。

緑茶をよく飲むのは?

緑茶(煎茶・玉露・ほうじ茶など)消費量の都道府県ランキングをみると、1位はぶっちぎりで静岡県、次いで2位は鹿児島県。さすが生産量トップを走る両県で、生産しながら日常的に愛飲もしているようです。金額をみると、数量のわりに高いのは長崎県と千葉県。普段から良いお茶を飲んでいるんでしょうか?
近畿圏は意外に少なく、最も多い和歌山県で9位。奈良県13位、兵庫県21位、大阪府30位、滋賀県31位、京都はなんと近畿圏で最下位の32位です。もっと飲んでいる感じですが、一般消費者より観光客のほうがよく消費しているのかもしれませんね。

抹茶生産量はずっと京都が1位でしたが…

生産量こそ多くないものの、宇治茶は高級緑茶の代名詞です。覆下(おおいした)茶園で丁寧に育てた玉露や、抹茶の原料である碾茶(てんちゃ)の生産量だけを見ると、京都は長く1位を独占していました。ところが近年は抹茶スイーツや海外での抹茶ブームによって需要が増えているため、鹿児島県では緑茶から碾茶生産に切り替えるところが増えています。そして令和2(2020)年はトップに躍り出て、以降は1位を維持しています。この碾茶生産量の増大も、鹿児島県の生産量が全国1位となった要因の一つでしょうか。

お茶をたくさん輸入している国は

紅茶、ウーロン茶、緑茶などを合計した「お茶」の消費量を見ると、世界で最もたくさんお茶を消費している国はやはり中国、続いてインドの約80万tで、中東や北アフリカの国々でもよく飲まれています。イスラム圏では飲酒が禁じられているため、代わりにお茶を飲むのが習慣づいているからです。種類は、中国は半発酵茶が多く、それ以外はほとんど紅茶です。生産国の上位をみても1位中国、2位インド、3位ケニアと並んでいます。
では、日本からお茶をたくさん輸入している国はどこでしょう?
アメリカがダントツの1位で、EU諸国、タイ、カナダも多く輸入しています。これらの内訳は粉末状が多く、近年の抹茶ブームが影響しているとみられます。台湾も上位にランクインしているのは意外ですが、粉末以外のお茶が中心です。台湾では日本の緑茶は高級品として人気で、日常的に飲む半発酵茶とは違う、とっておきのお茶のようです。

CHABANASHI いかがでしたか?
暮らしを彩る「ちょっとタメになる話」になっていたら幸いです。
さまざま角度からお茶の魅力を伝えていきますので、次のお話もどうぞお楽しみに。

今日はこれまで。
ほな、さいなら。